病院コラム

2024年08月01日

緩和ケアってなんだろう?

当院では2023年10月に開院し、西濃圏域では初めての緩和ケア病床を開設しました。緩和ケアとは、聞いたことがあるかもしれませんが、少し怖いところというイメージもあるでしょうか。緩和ケアとは何をするところで、どんな時にかかるとよいのか、解説をします。

何らかの重い病気にかかった時に、不安になり、夜眠れなくなることは一般的なことです。病気によっては、痛み、息苦しさ、吐き気などの身体の症状が現れ、仕事を続けられるか、家族で介護をできるかなど、様々な困りごと(症状)が出現します。緩和ケアとは、病気そのものの治療はしませんが、そのような症状を少しでも楽にする(緩和する)ための部署です。医師以外に、看護師、心理師、薬剤師、リハビリテーション、ソーシャルワカーなど多職種で関わり、薬剤やケア、相談などを行います。

緩和ケアには①外来、②緩和ケアチーム(緩和ケア以外の病棟に入院し、症状を緩和するために副科として関わる)、③緩和ケア病棟の3つの部門があります。いずれも主治医(他病院に通院されている方でも結構です)からの紹介が必要であり、緩和ケア病棟に入院を考えている方には、まず緩和ケア外来で説明を受けて頂きます。

また緩和ケアは終末期という印象があるかもしれませんが、病気の進み具合や治療内容に関わらず、症状でお困りであれば緩和ケアにかかることができます。緩和ケア病棟は、がんで治療ができない状態の患者さんに限られますが、症状を和らげ退院することもあります。家で往診を受けて治療をされている方も、急なことがあった時に入院場所(バックアップベッド)を確保しておくと安心して療養することができ、緩和ケア病棟はその目的でも使用して頂くことができます。また介護される方の負担を軽減するために、短期間の入院(レスパイト入院)も可能です。

お困りのことがあれば、まずは主治医にご相談頂き、お気軽に受診して下さい。 
 

 

当院では、緩和ケア病棟で行っているイベントを、一緒にサポートしていただけるボランティアスタッフを募集しています。他病院でボランティアの経験のある方はもちろん、物づくりが好きな方、未経験の方も歓迎します。ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
 


 



 

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