人工透析センターの紹介
当院の人工透析センターは人工腎臓装置25台(+病棟用1台)を有し、月曜~土曜、午前(8:30~)/午後(13:30~)の1日2クールで専任医師1名、看護師8名および臨床工学技士7名のスタッフ(2023年8月現在)で透析患者さんの診療にあたっています。当センターでは透析中央監視装置による全自動透析システムを導入しており、透析合併症対策および生命予後改善を目標にオンラインHDF療法を取り入れています。また当施設は日本透析医学会の認定施設であり、西濃地域における透析基幹病院としての役割を果たすべく近隣の透析施設と密な連携を図っています。他施設からの透析患者さんの受け入れや他施設への紹介、また旅行時などの臨時透析などにも柔軟に対応しています。スタッフ一同が患者さんに寄り添った医療の提供を心掛け、西濃地域における透析医療の一助となれるよう日々努力しています。
外来診療担当表はこちら対象疾患
【当院で対応可能な透析療法】
- 血液透析(HD/オンラインHDF/CHDF)
- 血漿交換療法(PE/DFPP)
- 吸着療法(エンドトキシン/LDL)
- 腹水濾過濃縮再静注法
特色・取り組み
【積極的なシャントPTAの実施】
透析患者さんにとってシャントはいわばライフラインであり、QOL向上のためにもシャントをいかに長持ちさせるかが重要課題となっています。シャントは使えば使うほど狭窄や閉塞のリスクが高まるため、自動車と同様に定期的なメンテナンスが必要です。当院では定期的なシャントチェックによりシャント異常の早期発見に努めており、シャントに故障(=狭窄や閉塞)を来たす前に修理(=シャントPTA)を施すことでシャントを長持ちさせる(=シャント開存期間の延長)よう心掛けています。
【積極的なフットチェックの実施】
フットチェックを月2回行い、異常の早期発見に努めています。異常が見られた場合はすぐに医師へ報告をし、皮膚科受診、皮膚・排泄ケア認定看護師への相談を行い、フットケアに対して充実を図っています。
実績
【臨床統計①:透析患者数の推移】
年末透析患者数 | 2022年 | 2021年 | 2020年 | 2019年 | 2018年 |
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血液透析(HD)患者 | 65名 | 70名 | 80名 | 77名 | 77名 |
腹膜透析(PD)患者 | 0名 | 0名 | 0名 | 0名 | 0名 |
HD+PD併用患者 | 1名 | 1名 | 1名 | 1名 | 1名 |
合計 | 66名 | 71名 | 81名 | 78名 | 78名 |
【臨床統計②:手術件数の推移】
透析関連手術件数 | 2022年 | 2021年 | 2020年 | 2019年 | 2018年 |
---|---|---|---|---|---|
内シャント設置術 | 7件 | 10件 | 16件 | 14件 | 22件 |
経皮的シャント拡張術 | 87件 | 83件 | 80件 | 57件 | 42件 |
その他(シャント関連) | 2件 | 4件 | 4件 | 3件 | 5件 |
腹膜透析関連手術 | 0件 | 0件 | 0件 | 0件 | 1件 |
合計 | 96件 | 97件 | 100件 | 74件 | 70件 |
医師紹介
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人工透析部長
永井 司
ながい つかさ
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資格等
- 日本透析医学会専門医・指導医・VA血管内治療認定医
- 日本泌尿器科学会専門医・指導医
- 臨牀研修指導医