泌尿器科

尿路・生殖器の専門科

泌尿器科は小児から成人、高齢者と幅広い年齢層の泌尿器科疾患を扱います。診断から薬物療法、手術等治療を行い、その後の経過観察も一貫して当科で行います。
ガイドライン等から標準的検査、診断、治療方針を遵守し提示しますが、特に手術、癌の治療方針の決定には、患者さん、ご家族と相談し、患者さんの意向を組み入れて、相談し決定しています。ガイドラインは疾患、腫瘍側因子からみた標準治療を提示しますが、患者側因子は年齢、合併症の有無・程度、職業、通院手段・頻度、性別、家族構成、近隣に家族が居て支援が受けられる状況か、金銭面、価値観、死生観等あります。さらに私たちは標準治療だけではなく、別の治療法についてもできるだけ多く提示し、それぞれのメリット、デメリット、成績、合併症を説明するようにしています。患者さんが納得して選択できるように、説明時間を確保し、丁寧で分かりやすい説明を心がけ、客観性をもたせるように科内カンファレンスで検討し、積極的にセカンドオピニオンも勧めます。医療現場では医師と患者間に上下関係が生じやすいですが、人として対等な関係ですので、疑問点等は遠慮せずになんでもご相談ください。最終的には患者さんご自身で選択していただきます。患者さんご自身が選択した治療方針が今のベストと考えますし、どの治療を選択しても私たちは責任をもって全力で支援します。当院で支援困難な場合には適切な施設へコンサルト、紹介します。治療開始後も刻々と病気側因子、患者側因子が変化しますので、その都度相談していきます。

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対象疾患

尿路癌(腎がん、腎盂尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、精巣がん等)、副腎腫瘍、前立腺肥大症を含めた排尿障害、尿失禁、尿路結石症、感染症(腎盂腎炎、膀胱炎等)、性感染症、性機能、男性不妊症、尿路外傷、小児疾患(停留精巣、包茎炎等)等

特色・取り組み

当科の基本的方針

患者さんにとって待機時間はストレスですので、近隣大病院より待たせることなく、より早く検査、診断を行い、早期に治療介入を行う事を第一としております。当院は施設規模、マンパワー、医師数、科数は近隣大病院より少規模ですが、当院泌尿器科は施設規模の割に人員は充実しております。当科人員は4人ですが、専門医4人、うち指導医3人です。また岐阜大学附属病院泌尿器科と密に連携、協力体制をとっております。高度難易度症例、合併症有する患者さんは大学で治療し、その後のフォロー等は当科で行っております。また大学病院からの良性疾患の手術依頼、外来通院、術後の定期経過観察等紹介され、役割分担しています。
病状が安定された患者さんには、地域の開業先生方へ積極的に処方、定期検査等ご紹介しておりますので、ご協力をお願いします。

外来

午前外来は2診制、午後は特殊外来・検査・処置等行っております。特に病状説明、治療方針決定等の診察時間を要する場面では、午後に診療枠をもうけ、十分な時間を確保しています。午前外来の時間短縮に努めております。

手術

副腎・腎疾患に対する腹腔鏡下手術、前立腺癌・小径腎細胞癌に対するロボット支援腹腔鏡下手術を導入しており、開腹術はほとんど行われていません。
有症状の患者さん、特に疼痛が継続している結石患者さんや、血尿が継続している膀胱腫瘍患者さんには、1-2週間以内の早期に手術を予定しています。

集学的治療

手術以外に、抗癌剤、分子標的薬、放射線照射等組み合わせて集学的治療に努めておりますが、疼痛の管理、リハビリ、歯科衛生、脱毛相談、ストマケア等ソフト面でも支援しています。

排尿ケアチーム

尿道バルンが留置された入院患者さんには、入院時から排尿ケアチームが介入し、早期尿道バルン抜去を目指しています。入院時病状が改善し退院可能な状態になったにも関わらず、排尿管理ができず退院不可あるいは延期という状況があります。入院時疾患治療と並行して、早期から介入し、排尿に関する薬物療法開始、自己導尿指導、場合によって手術を検討し、排尿自立支援を行っています。

新規前立腺がん検出機器導入

MRI-超音波融合画像による3D前立腺針生検システムを導入しました。当院ではより解像度の優れた3テスラのMRIが導入されており、これをそのシステムに取り込み、検査中の前立腺エコーと同期することにより、正確に狙った場所に穿刺が可能です。MRIで早期発見された異常部位は当然より小さく、10mm以下の領域の場合もあります。この検出機器はミリ単位の穿刺が可能なため、標的部位への穿刺ミスはほとんどありません。腰椎麻酔下、1泊2日の入院で施行しております。すでに従来の前立腺針生検法と比較して、検出率が向上しております。

前立腺肥大症手術

薬物療法が無効で、より大きな前立腺には経尿道的レーザー前立腺核出術、手術リスクが高い患者さん(合併症、抗凝固剤中止不可等)には低侵襲な経尿道的水蒸気治療を導入しております。尿道バルン留置継続、自己導尿となっている男性患者さんには、前述の手術で自排尿が可能になる可能性があります。なお経尿道的水蒸気治療は基本1泊2日の短期入院で施行しております。

過活動膀胱の外科的治療

内服薬で症状が軽快することが多いですが、コントロール不良・難治性の患者さんが一定数みえます。生活の質が低下し、活動性に影響しますので、ボトックスの膀胱壁注入療法を積極的に勧めております。

男性不妊外来

不妊症の原因は女性因子のみ41%、男性因子のみ24%、女性+男性両因子24%と報告されており、男性側因子は合計48%となります。すなわち不妊症の原因の半数は男性側因子です。全国泌尿器科でも男性不妊を扱う医師数は少数で、岐阜県内では当院のみです。無精子症に対する顕微鏡下精巣内精子採取術(Md-TESE)、男性不妊の原因となりうる顕微鏡下精索静脈瘤手術は、岐阜県内で唯一当科のみが施行しております。近隣産婦人科医院と連携しております。

慢性陰嚢部痛

立位、運動で陰嚢部~鼠径部に鈍痛が発生し、日常生活にまで影響がでることがあります。思春期(特に中学生男児)は、精索静脈瘤を合併することが多く、有症状、高度精索静脈瘤(G3:視診で確認できる)、精巣サイズの左右差を有する患者さんには手術を勧めております。ただし思春期の精索静脈瘤患者に早期手術介入で、将来の造精機能防止に寄与するかは不明とされています。精索静脈瘤を合併していなくても、顕微鏡下精索除神経術を施行しております。この手術の有効率は80-90%以上と報告されています。
顕微鏡下手術は従来の切開手術、腹腔鏡手術と比較して、より低侵襲で合併症、再発率、疼痛すべて軽度です。基本1泊2日入院で施行しております。

男性更年期外来(LOH症候群)

40歳以上の男性で、加齢に伴いテストステンが低下し心理的、身体的、性機能に悪影響します。言わば女性の更年期障害の男性版です。なおストレス、2型糖尿病、高度肥満でもテストステンが低下する可能性があります。テストステロン補充療法が適応の患者さんには、注射製剤を2-4週ごとに筋肉注射します。欠点はテストステロンの体内濃度が一定しないこと、痛みを伴う事、2-4週ごとに通院する必要があります。当科は日本メンズヘルス医学会のテストステロン治療認定医(萩原)から、5%テストステロン皮膚外用剤(自費)の処方が可能ですので、前述の欠点がカバーできます。

医師紹介

泌尿器科部長

萩原 徳康

はぎわら のりやす

資格等
  • 日本泌尿器科学会専門医・指導医
  • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
  • 日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡技術認定医・泌尿器ロボット支援手術プロテクター
  • 臨床研修指導医

医長

石田 貴史

いしだ たかし

資格等
  • 日本泌尿器科学会専門医
  • 手術支援ロボット(ダヴィンチ)手術者資格認定
  • 泌尿器腹腔鏡技術認定医
  • 日本内視鏡外科学会認定医(泌尿器腹腔鏡)
  • ハイドロゲルスペーサー(SpaceOAR)施術認定
  • 臨床研修指導医

医師

伊藤 康久

いとう やすひさ

資格等
  • 日本泌尿器科学会専門医・指導医
  • 日本透析医学会専門医
  • 日本感染症学会インフェクションコントロールドクター
  • 臨床研修指導医

医師

上田 翔太

うえだ しょうた

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西濃厚生病院 企画総務課
0585-36-1100

受付 8:30 ~ 17:15(月~金)

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