泌尿器科

尿路・生殖器の専門科

泌尿器科は小児から成人、高齢者と幅広い年齢層の泌尿器疾患を扱います。診断から薬物療法、手術を行い、その後の経過観察も一貫して当科で行います。ガイドライン等から標準的検査、診断、治療方針を遵守、提示しますが、それらの決定には、患者さんと相談し、患者さんの意向を第一に優先します。手術症例、困難症例、合併症の有する症例においては、科内カンファレンスで情報を共有し、治療方針等検討しています。治療の選択は患者さんの意思決定が最も優先されますが、そのためには疾患、病状だけではなく、患者さんの背景、家族、年齢、合併症、価値観、思いも含めて相談していきます。患者さんがご自身で納得して決定できるように、丁寧な説明を心掛けることはもちろんですが、積極的にセカンドオピニオンも勧めます。

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対象疾患

尿路癌(腎がん、腎盂尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、精巣がん等)、副腎腫瘍、前立腺肥大症を含めた排尿障害、尿失禁、尿路結石症、感染症(腎盂腎炎、膀胱炎等)、性感染症、性機能、男性不妊症、尿路外傷、小児疾患(停留精巣、包茎炎等)等

特色・取り組み

当科では副腎・腎疾患に対する腹腔鏡下手術、前立腺癌・小径腎細胞癌に対するロボット支援腹腔鏡下手術を導入しており、開腹術はほとんど行われていないようになりました。尿路結石による痛み、膀胱がんによる血尿悪化等の症状を有する患者さんにおいては、できるだけ早く手術を含めた治療介入をします。男性不妊外来も開設しており近隣の産科医院と協力して診療します。特に無精子症に対する顕微鏡下精巣内精子採取術(Md-TESE)、男性不妊の原因となりうる顕微鏡下精索静脈瘤手術は、岐阜県内で唯一当科のみが施行しており、岐阜県全域、他県から紹介されています。無精子症に対するMdTESE時の採取検体を近隣の産科医院に搬送し連携して対応可能です。顕微鏡下精索静脈瘤手術は1泊2日の短期入院で施行しており、積極的に手術を勧めております。また小児の有症状に対する精索静脈瘤手術にも対応しております。なお2022/4から男性も含めた不妊治療が保険適応となっています。
病状が安定した再診患者さんには、積極的に連携医へ紹介していますが、症状悪化時等はいつでも当科に再紹介、受診可能な協力体制をとっています。全科入院中の患者さんの排尿に関するマネージメントとして排尿ケアチームを立ち上げる予定です。特に内科、整形外科的疾患では排尿に関するマネージメントが必要な患者さんが多く、入院時の疾患は改善し退院可能な状態なのに、排尿管理ができず退院できない場合が多々あります。早期から排尿ケアチームが介入し、早期退院を目指します。
がん治療は手術だけでなく、抗癌剤、分子標的薬、放射線療法、他科との連携等を組み合わせた集学的治療を行っています。また積極的に癌性疼痛コントロール、緩和目的の放射線照射、精神的サポート、緩和リハビリ、栄養サポート、口腔ケア等を導入し、看護師、他科、コメディカルのチーム医療で、患者さんにより安心して治療に専念できるように体制を整えています。 当科は標準的な診療を行うことは当然ですが、より有益な最新の情報提供、低侵襲な治療を心がけ、全人的医療に努め、地域の皆様に、“頼れる泌尿器科”を目指しています。

医師紹介

泌尿器科部長

萩原 徳康

はぎわら のりやす

資格等
  • 日本泌尿器科学会専門医・指導医
  • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
  • 日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡技術認定医・泌尿器ロボット支援手術プロテクター
  • 臨床研修指導医

医長

石田 貴史

いしだ たかし

資格等
  • 日本泌尿器科学会専門医
  • 手術支援ロボット(ダヴィンチ)手術者資格認定
  • 泌尿器腹腔鏡技術認定医
  • 日本内視鏡外科学会認定医(泌尿器腹腔鏡)
  • ハイドロゲルスペーサー(SpaceOAR)施術認定
  • 臨床研修指導医

医師

伊藤 康久

いとう やすひさ

資格等
  • 日本泌尿器科学会専門医・指導医
  • 日本透析医学会専門医
  • 日本感染症学会インフェクションコントロールドクター
  • 臨床研修指導医

医師

上田 翔太

うえだ しょうた

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西濃厚生病院 企画総務課
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